いまさらながら第138回 天皇賞(秋)2008年11月26日 06時07分40秒

第138回 天皇賞(秋)
http://db.netkeiba.com/race/200805040811/

いや、これ府中で見た人は、自慢していいわ。私は府中へ行くどころか、リアルタイムでは中継も見ることができなかったので、15:55くらいに携帯で結果を確認しようとしたら、まだ結果出ていないので、あれ?と思っていたのですが、あとでビデオ見て、こんないいレースだったとは。

ジュライステークス2008年07月05日 04時30分00秒

 明日、というか、もう今日ですが、阪神のメインレース(10R)はジュライステークスです。
 で、JRAで英語での月の名前がつくレースは数あれど、あんまりジュライステークスって聞いたことがないなあ、と思って、 netkeiba.com でチェックした結果が下記。

 ジュライステークス

 なるほど1995年を最後に、しばらくこの名前のレースが存在しなかったのと、それ以前も関西エリアのレースなので、なじみがなかった訳ですな。その昔は関東エリアで重賞じゃない関西のレースは買えなかったので、そのせいで聞いたことがないとおもったのかな。
 なお、サラブネットのこの記事読むと、特別3レースの東西相互発売はじまったのが、1997年からみたいです。
 本題(?)に戻すと、このジュライステークス、以前にはルイテイトだのディクターガールだのトーワウィナーだの、なかなかシブいところが勝ってますね。中京芝 2,500m の時代には、マルブツファーストが勝ってます。

 しかし、ジュライステークスという名前自体は、なんか英国あたりでやってた記憶が、と思って、ちょっと調べてみたら、見つかったのがこれ(wikipedia)。……なんか眺めててピンと来ません。
 ……どうも、 July Cup(wikipedia) と完全に勘違いしてったっぽいですな。こっちは、2000年にアグネスワールドが勝ってますから、私が記憶してたのは明らかにこっちでしょう。どっちもニューマーケットの6ハロンなんですね。
 その、July Stakes の方では、なんと2005年に、 Ivan Denisovich なんてえ名前の馬が勝ってます。しかし、こんな名前よくつけたな。血統由来でつけた名前とは思えませんが……。

 で、まあ、なんでこんなエントリ書こうかと思ったか、その原因は、週刊競馬ブックの 2008年7/5.6 号にあります。p.42 にレース名の由来の紹介があるのですが、それが下記。

 ジュライ 英語で7月。古代ローマの軍人、ジュリアス・シーザーの出生月。

 ……え〜と、これ書いた競馬ブックの中の人は、塩野七生の”ローマ人への手紙”のジュリアス・シーザー関係分を読んで感想文提出するように。
 ちなみに、JRAのサイトの特別競争名解説では下記の通り。

 ●ジュライ(July)ステークス
 ジュライは、英語で7月のこと。古代ローマの軍人、政治家、文筆家であったジュリアス・シーザー(Julius Caesar)の出生月に由来している。


 こっちもまあ何だかな,という感が。競馬ブックの中の人は、このJRAの解説を短くしたのかもしれませんが、それにしても……。

メイクデビュー2008年06月11日 06時04分00秒

「メイクデビュー」は「新馬競走」の愛称!(JRAニュース)

 なのだそうですが……orz。

新馬はメイクデビューへ 広がれハッピーパラダイス!(馬券日記オケラセラ)

 なるほど、そっちか……。私は「メークドラマ」を思い出してましたので、CMには長嶋茂雄氏がいいんじゃないかと考えてました。
 ちなみに、netkeiba.comのデータベースで探した感じ、同名の馬はいませんでしたし(そりゃ当然ですな)、Pedigree Online's Thoroughbred Pedigree Databaseで"make debut"で探しても同名の馬はいませんでした……からって、なあ。

追い切りと予想2008年04月12日 07時03分00秒

昨日の風はどんなのだっけ?:[競馬] ブラックエンブレムは桜花賞前に追い切りはしないことを調教師がブログで明かす経由で。

小島茂之厩舎の本音(公式ブログ)
ねぇさんのロマうま
 番号は時系列を示すために私が振ってみました。
 さて、
>その上で相手の主張も良く読んだ上で、オープンに疑問を投げかけている、花岡貴子さんも競馬ジャーナリストとして、素晴らしいと思います。(昨日の風はどんなのだっけ?:[競馬] ブラックエンブレムは桜花賞前に追い切りはしないことを調教師がブログで明かす

 この後、さらに小島茂之調教師が補足(上記の5.)をされてますね。JRAの馬主になれるなら(なる機会があるなら)こういう調教師の先生に馬を預けてみたいものです。

 で、それはそれとして。確かに予想側としてどう考えるかは難しいなあ、この話。調教タイム重視で予想する人であれば、これ、まず本命にはできないですね。予想スタンスというのかフォームというのか、曲げちゃうことになる。自身がスタンス変えて予想して(というほどたいした話じゃないな、まあ、気が変わったくらいのことですが)、そんでよく外して後悔しているので、花岡さんが基本スタンスを変えないってのがすごいなあ。やっぱりそのあたりがプロなんですねえ。

 これでひとつ思いだしたのは、1993年の有馬記念で、今回とはもちろん条件違う話ですが、このときトウカイテイオーを本命にした予想をマスコミ上でした方って、どれくらいいたんでしょうかね。確か、当時も「常識的には長期休養空けで難しいだろう」みたいに書かれてた覚えがありますから、本命にした理由込み(日頃と予想のスタンス変えたかどうか込み)で興味があるなあ。それは、1990年の有馬記念でオグリキャップ本命にした人も同じことかもしれませんが。

 で、桜花賞。私自身の予想を書いておくと、逃げるんなら迷いなくポルトフィーノ本命ですが、いまこれ書いてる時点で逃げるかどうかなんてわからないですからねえ。一応は、
  • ◎ポルトフィーノ
  • ○オディール
  • ▲ブラックエンブレム
  • △トールポピー
  • △リトルアマポーラ
  • △エフティマイア

なんですが、さて?気が変わって外しちゃったという事態は避けたいが、さりとて事前の予想にこだわって墓穴掘るというのも何だか……、で、結果堂々めぐりという。

宮本厩舎のスプリンターたち2008年02月17日 02時03分00秒

 週刊競馬ブックの2/17号を買って、つらつらと特別登録を見ていたら、2回京都4日目の準オープン・河原町ステークス(ダート1,400m)は出走可能頭数16頭のところになんと57頭登録。準オープンの短距離路線は芝・ダート問わずとにかく除外が多くて問題になってますが、ここにはしろうと女房の厩舎日記でおなじみのJRA宮本厩舎から5頭登録してあります。
 かねてから、「宮本厩舎の準オープン以上の馬って、なんでか短距離走る馬が目立つなあ」、と思っていたので、ちょっと成績や血統をみてみましょう。
 まずは、河原町ステークスに登録した5頭を50音順で。以下、成績は原則書いている今日(2008年2月16日)現在、勝利数について特記ないのは全てJRAでの成績ということで。

    アグネストラベル
     牡の5歳馬。この馬は全4勝中、ダート1,200mで2勝、ダート1,400mで2勝を挙げてます。準オープンで掲示板に載ったのは3着2回、4着1回ですが、うち1回は東京ダート1,600mです。基本的にダートの1,400m以下を中心に使われています。デビューは栗東・白井厩舎からで、途中で宮本厩舎に転厩してきた馬ですね。
     父はアグネスタキオン皐月賞など4戦4勝)ですから、ダートの短距離なんてイメージは微塵もありませんが(何せ4戦全てが芝2,000m)、母のソヨカゼは全3勝中、ダート1,000mで1勝、ダート1,200mで2勝、しかもこの馬の兄弟もみんなダート短距離で勝ってますね。
     母父はTopsider(USA)というのだそうですが、この馬、アサティス(USA)の父だそうですから、短距離ってのはともかく、母系の馬がダートで勝ってるのはものすごい納得です。アグネストラベル自身は、最近差し・追い込みに脚質転換してるのかな?先に述べたように東京の1,600mで3着もありますし、広いコースならダートの1,800mくらいまではこなしそうに思いますが、ベストはやっぱりダートの1,200mか1,400mなんでしょうね。

    オネストジョン
     牡の4歳馬。この馬は全3勝中、ダート1,200mで1勝、ダート1,400mで2勝を挙げてます。準オープンでは昇級後2戦して掲示板には載ってませんが、これはダート1,800mに使ったからですかね。あんまり適距離とは思えません。デビューは松永幹夫調教師の騎手時代の所属厩舎だった栗東・山本厩舎からで、山本調教師の定年により宮本厩舎に転厩してきた馬ですね。
     父はシブいことにエイシンダンカークで、競争成績は全3勝中、ダート1,000mで1勝、ダート1,200mで1勝、ダート1,400mで1勝。どう考えても産駒が多い馬じゃないですが、JRAで勝ってるのはいまのところオネストジョンだけですな。エイシンダンカークの父は大種牡馬Mr. Prospectorで、日本での代表産駒はショウリノメガミ京都牝馬特別(G3)中山牝馬ステークス(G3)など24戦7勝)でしょうね。
     母はハウンドトゥースでこれがまた全3勝の内訳が、ダート1,400mで1勝、芝1,000mで1勝、芝1,200mで1勝。母父がこれもシブいことにトウホーカムリでその父はイエローゴッド。イエローゴッドは皐月賞とダービー2冠馬のカツトップエースや皐月賞馬ファンタストや桜花賞馬ブロケードの父として有名ですが、確かカツトップエースのときもダービー時に距離不安が言われたはずなので、母系は短距離血統ですね。トウホーカムリもハウンドトゥースも現役時は山本厩舎所属ですから、これは、山本厩舎血統でもあるのかも。
     脱線しますがイエローゴッドの産駒眺めてると、個人的にはマチカネムラサメパルテノンが記憶にあるかな。マチカネムラサメは、わざわざ出かけた函館の臥牛山特別で見てますね。ちょうど馬番連勝を函館で先行発売始めたときで、マチカネムラサメどうこうよりも写真判定で1着3着食らって轟沈したことを思い出してしまいましたorz。

    セイウンプレジャー
     牡の6歳馬。この馬のは全4勝の内訳は、芝1,200mで1勝、ダート1,200mで1勝、ダート1,400mで2勝です。準オープンでは昇級後2走して2着1回でこれがダートの1,400m。3勝目の東京ダート1,400mは、武豊騎手の「広いコースが向いている」という進言で使った、という話を当時の東京スポーツか何かで読んだ記憶がありますが、中山でも1,000万下で2着に来てますね。芝でも勝ってますがサロマ湖特別でダート短距離向きと判断したのか,以降はダートの1,400m以下のみに使われています。デビュー当初から宮本厩舎に所属、途中、2006年から2007年にかけて、1年7ヶ月以上の休養を挟んでますが、休養後は馬体が一回り大きくなったようです。
     血統はいわゆるマル外で、父はSea of Secretsで、1998年のSan Vicente Stakesというサンタアニタでの7ハロンのG2勝ちを含めて10戦4勝、Storm Catの直仔(という言い方であってるかな?)。Storm Catの日本での産駒にはシーキングザダイヤスタープログラマーや現役のミスターケビンやらがいますが、Sea of Secretsの日本での産駒には他にアントニオマグナムがいるだけですね。で、アントニオマグナムは現役の牡7歳。現在準オープンで、全5勝の内訳は、ダート1,000mで3勝、ダート1,400mで2勝です。くしくも同じ河原町ステークスに登録しています。なお、アメリカでのSea of Secretsの産駒一覧はこちら
     一方、母はT.V.Jinglesで、母の父はStop the Music。Stop the Musicは、フジノウェーブ(現役:デビュー時は笠松所属、現在は大井の高橋三郎厩舎所属JBCスプリント(G1)など地方26戦16勝、2/24のフェブラリーステークスに登録してます)、キネティクス富士ステークス(G3)など41戦8勝)や、リストレーション牝馬東京タイムズ杯(G3)など25戦6勝)、イブキリセス(25戦4勝、よしだみほ氏に新潟日報賞メジロカンムリともどもネタにされてたのが思い出される)、ダンスダンスダンス(27戦3勝、皐月賞5着)の三姉妹の、ブルードメアサイアーですね。
     全体にダート向きのアメリカ血統ってことでいいのかな?

    ナリタジューン
     牝の5歳馬。この馬の全4勝の内訳は、ダート1,200mで2勝、ダート1,400mで2勝です。準オープン昇級後は3戦連続3着、とにかく堅実に走ってます。いままでダートの1,200mと1,400m以外を走ったことはありません。当初から宮本厩舎に所属しています。
     父はフジキセキ朝日杯3歳ステークス(G1)など4戦4勝)で、無事ならクラシックの1冠くらいは取れたんじゃないかという話のあった馬。
     一方、母のオースミリンドですが、38戦4勝で、ダート1,200mで2勝、ダート1,400mで1勝、ダート1,600mで1勝しています。ナリタジューンの1歳下の弟にあたるナリタチャレンジも同じく宮本厩舎の所属の現役馬ですが、2勝全てが函館のダート1,700m。父がコマンダーインチーフに替わったせいなのかどうか、得意距離(?)は姉より延びているようです。
     ナリタジューンの母父にあたる、オースミリンドの父はWoodmanで、日本での代表産駒はいまのところヒシアケボノスプリンターズステークス(G1)など29戦6勝)、スピードワールド京成杯(G3)など21戦4勝ですが、4歳(いまの数え方では3歳)時の安田記念(G3)3着が有名か?)でしょうか。
     確かにナリタジューンも短距離向きという感じですね。

    プリュネル
     牝の6歳馬。この馬の全4勝の内訳は、ダート1,200mで1勝、ダート1,400mで3勝です。準オープンでもコンスタントに掲示板に載ってます。芝を走ったこともありますが、ダートの1,200mと1,400mが最近の主戦場でしょうか。デビュー当初から宮本厩舎に所属しています。
     父はジェニュインで、皐月賞(G1)マイルチャンピオンシップ(G1)を勝って21戦5勝ですな。
     母はサタデーナイトで、現役時はダート1,000mを1戦して1勝。いまのところプリュネル以外に目立った産駒はいません。
     母の父はロイヤルスキーで、アグネスフローラ桜花賞(G1)など6戦5勝)の父として有名ですね。
     う〜ん、血統だけ見てると、いまひとつ、私にはプリュネルがダート短距離に向いていそうな理由がよくわからんなあ。

 あと、ニシノコンサフォスエネルマオーニシノブライトなんぞに触れようと思ったんですが、力つきました。調べてるといろいろ面白いんですがね。気が向けば(面白いことは面白いので)またメモ代わりに書いておこうと思います。
 なお、河原町ステークスには結局、アグネストラベルとナリタジューンが出走予定です。最終的に何頭が出馬投票されたとかは全く知りませんが、どうせなら5頭全部出走して掲示板独占とかあれば画期的だったでしょうね。ちょうど、同じ日の東京では,小林稔厩舎の馬が1-3着を独占したことのある、ダイヤモンドステークス(G3)がありますし。